トキン

Tokin個展「幻ではない」レポート



9月17日〜30日、個展「幻ではない」が無事に閉幕しました。
イベントも装飾も告知のやり方も…とこだわりまくり、壮絶にてんやわんやでしたが、初日から最終日まで最高の2週間でした。




展示したのは、「感情の取り扱い方」をテーマに描いた約70枚の絵。
いつもあるはずなのに意識せず、かといっていざ見つめてみると正体のわからない、自分の感情。摑みどころがなく流動的なそれとの付き合い方を、空間で作ってみたいと思いました。




会場のあちこちや絵に書かれた言葉と絵で作り上げたのは、心の中に入ったような空間。じっくり見て下さる方が多く、また、何度も来て下さる方もいらっしゃってありがたかったです。




そして、その感情の「取扱説明書」として作った画集の販売も。表紙にあしらったのは、会場の装飾に使ったものと同じもの。展示と本が、リボンでつながっているみたいでしょ。




さらに、フリーペーパー「ゾンビ道場」Vol.1〜20を全収録した総集編まで作りました。水彩の絵から離れたスピンオフのつもりだったのですが、サイズもページ数もむしろ主役級になっていました。やる気がみなぎっていますね!




こちらは、好きな絵と表紙を選んで冊子を作る手作りZINEコーナー。自分の絵が使われて、その人の作品になっていくのは新鮮でうれしかったな。





初日と最終日には、イベントを開催。
まず初日は、フリーペーパー・ナイスガイの菊池さん、キデンセンの浅草キッサさんをお招きしてのトークショーです。
「気の小ささから脱却したい、パリピ的な人が羨ましくて死にそう」という漠然とした思いから「うまくNOを言うにはどうしたら良いのか」「同じ話を二度聞いた時にどうやって話を遮れば良いのか」など、小さすぎる悩みを放り投げさせて頂きました。



考えた末の質問に、冒頭から「あまり考えても仕方がないんじゃないか」という返答を頂いて動揺。「不安を先読みしても限界がある」「楽しもうとする気持ちからパリピは始まる」など新しい視野を開拓して頂いた上に「そこまで他人の事を気にするTokinさんは優しい」という励ましの言葉まで頂き、その寛大さと余裕はまさに神仏のそれであり「パリピは仏」という事で決着がつきました。
最後に「一緒にクラブに行って下さい」と約束をしたので、きっと近いうちに実現する事でしょう。



また、会期中は、ツイッターで募集したメッセージを店頭の窓に描いていました。募集したのは「あなたの気持ちを形にすると何ですか?」というもの。私の気持ちだけでなく、その場にいない人の気持ちも会場に描いて積み上げたかったのです。





灯台、劇場、金魚など具体的なものはもちろん、心情を表したメッセージも多く頂き、想像力をフル回転させて挑みました!!






そして最終日は、朗読詩人・成宮アイコの朗読と、タダフジカのギター弾き語り、それからTokinの絵で作るライブショー!
感情を丁寧に拾い上げるような朗読と、その悲喜こもごもを描いた音楽で、集まったメッセージを一つの絵にしていきます。





描き上げたのは、寄せられた「気持ちの形」を着た子供達。いろんな思いがあれど、手を取って踊るように進んでいけたらいいよね。




ライブの開始の頃に差していた夕方の光も、終演の頃にはすっかり暗くなり、完成した絵が夜のコンクリートにくっきりと映されていました。                                    
こちらの絵は、今後もしばらく見る事が出来ます!OFPにお立ち寄りの際は、フリペ採集のついでにぜひ見てみて下さい



コンプレックスとか「私だけ気にしすぎだろうか」というモヤモヤをどう払拭するかずっと悩んできたけれど、モヤモヤしきってイベントにする、というのは思いがけない突破口でした。
払拭しない、という解決方法もあるのか!

トークショーで個人的な相談を盛り上げてくれた、キクチさん、浅草キッサさん、ライブでがっつり締めくくってくれた成宮アイコちゃん、タダフジカさん、そしてONLY FREE PAPERの松江さん、そして何より、お越し下さった皆々様!!本当にありがとうございました。






紛れもなく、幻ではない現実。でも、夢みたいに幸せな2週間、めっちゃくちゃに楽しかったです!




トキン Tokin
アーティスト、イラストレーター。「心理とおとぎ話」をテーマに、心理、社会、メンタルヘルスを題材とした淡い水彩画を描く。
学生時代より精神疾患を患いつつ、ごまかしごまかし学校へ行ったり辞めたりまた入ったり、入院したり就職したりと七転八倒。長期入院をきっかけに2012年、自身の精神障害(解離性障害、双極性障害)を漫画で描いたフリーペーパー「ゾンビ道場」を発行。そのコミカルな表現がメディア等で話題を呼ぶ。
朗読+音楽+絵で構成されるイベント「カウンター達の朗読会」では、ライブペインティングや会場装飾のパフォーマンスも。
痛みと生きる現実と、ファンタジーとが繋がった時、そこから見える世界は何色?
web site:http://tokin.info/
Twitter:http://twitter.com/Tokin0528





2017-10-12 | Posted in PEOPLE, トキンNo Comments » 

 

Tokin ブログ  検証・話しにくい事はなぜ話せないのか



はーい、こんにちわ!

前回の投稿からずいぶん空いたので「突然書くのも悪いのかな」とぼやいた所、松江さんから「空気は読まない方向で」と言われたので、張り切って書きます。

いきなり宣伝っぽくなりますが、今度、3月25日に「垣根を乗り越える」というワークショップを西荻窪で行います。アートと対話でコミュニケーションについて考えようというイベントで、今回は「話しにくい事を話題にして話すこと」をテーマにしています。
(詳細はこちら

そこで、ここ数日、私自身の「話しにくい事」を考えていました。みなさんが日々コツコツ積み上げている「話しにくい事」はなんですか?

私自身の話しにくい事、それは「だいたい24時間うつ状態であること」です!!
通常の挨拶として「やっほー、元気?」と言われると反射的に「あー、いや?まあ〜、うん。」と煮え切らない言葉を返しますが、正直、大体元気じゃないので最初から「やっほー、うつ状態?」と挨拶される方が合「うん」で済み合理的かもしれません。
でも、まさかそんな事は言えないですね…。なぜなんでしょうか…。

理由その1「人を心配させるから」
親しい人から「24時間うつ状態」なんて言われたら大体の人が「大丈夫?」って言いますよね。
しかし先日、超思い切って家族に「だってもう長らくずっとうつ状態なんだよ」と思いつめた顔で打ち明けたところ「だよね〜」と言われて衝撃を受けました。
少しは「大丈夫?」って労って欲しかったような気もしましたが、今後とも変わらぬご愛顧を賜りたくお願い申し上げたい所存です。

理由その2「嫌われたら嫌だから」
嫌われるのいやですね!私は嫌われるのかなりいやですね!でもよく考えると、うつ状態だからという理由で嫌われたら、今後親しくなっても早々に疎遠になるんじゃないでしょうか。

理由その3「会話が暗くなるから」
せっかくのtalk timeですから、暗いよりは楽しい方がbetterですよね。それに対する対策といたしましては、以前人から言われた「嘘ついてまで笑ってられても困る」という言葉を無心で唱える事で相手を信頼、本音で対峙するよう心がけていますが、もしそれで嫌われたら(以下略)

暗くなりそうな話題はやはり言いにくいし書きにくいようですね…。
なるべく素直に生きていくよう努めてはいますが、本音と建前を使い分ける汚れっちまった大人の私が、pureなteensのようにinnocentなheartで人と対峙するのは容易ではありません。大体いま、不要な英語を投入する事で文章を明るくしようと努めている私って、めちゃくちゃ真面目じゃないですか?

これまでも、ここのブログでは、相手と向き合う方法についてよく書いた気がします。そこでふと、2年前の記事を見たら
「「嫌われる自分」の枠組みをあらかじめ作って、その中に本音を閉じ込めるって、なんだかそんなの淋しすぎます。大事な人にそれをされたら、私は結構淋しいぞ」
と書いてあるのを見つけてしまいました。http://onlyfreepaper.com/tokin_20150414
そして私は何事もなかったかのようにウインドウを閉じ、今に至ります。

2年前の自分の言説を借りると
「変に思われるかもしんないけど、変に思わないかもしれない!
あなたが「変に思われるかもしんない」と感じている事、私はとっても魅力的に
感じるかもしれない!」との事です。大事な事は何度でも復習した方が良いですね。

最後に、いま最大に書きにくい事として「私もOnly Free Paperで絵のイベントをやりたい」と書き残し、今回の文章を締めさせていただこうと思います。ご清聴ありがとうございました。


プロフィールトキン Tokin
1983年生まれ。自分の精神疾患の病状をしゃべるフリーペーパー「ゾンビ道場」を発行しています。キーワードはメルヘンとメンヘル。イラスト、絵画、ライブペイントなど、アグレッシブに絵を描く病人です。
web site:http://tokin.info/
Twitter:http://twitter.com/Tokin0528



2017-03-20 | Posted in PEOPLE, トキンNo Comments » 

 

未知への挑戦状

20160807


渋谷パルコのONLY FREE PAPERがクローズとなりました。
自分が前回投稿したのがとても前なので、このタイミングで書くのはどうかと思いつつ、このタイミングだから書きたい事があり、書くことにしました。

私は渋谷という街に変な対抗心を燃やしています。
それはほとんど怨念であり、内訳は対人恐怖と、埼玉育ちであるコンプレックスが50/50であると推測されます。
そのため、一番最初に弊誌「ゾンビ道場」を作り、パルコに行く時の緊張と動揺は恐ろしいものでした。
パッションと消費意欲に溢れた渋谷の雑踏におののき、強迫的に部数を確認しつつ、それでも私は「着いたら安心、軽妙な雑談を展開する」という願望を捨てませんでした。人間やれば出来る、そう思っていたのです。

しかし、メンタルが不調である旨をペーパーに書いた自分が、突然世渡り上手になれる訳はなく、以後、私は今に至るまで

・OFPに行く為に外に行こうと決める(目標の設定)
・ゾンビ道場を渡す自分の姿をシミュレーションする(計画)
・周囲のお店を適当に歩く事で、緊張を緩和しようとする(試行錯誤)
・なかなか行かない(逃避)
・「よし、早く行こう」と心を決める(意思決定)
・OFPに着く。ゾンビ道場を渡す。(執り行い)
・軽妙な雑談をしようとして出来ない(挫折)
・緊張から解放の為、ドトール等に入るが動揺して注文が決められない(混乱)
・焼き菓子等を注文し安堵(安定)
・「外に出られた」という自負を得る(自己肯定)

という流れを数年に渡り繰り返す事になります。まるで巡礼のようです。

いつか「軽妙な雑談」が難なく行える時が来るのかと待っていますが、最近になってやっと、緊張しながら持って行く事も含めてペーパー作りなのかなと思うようになりました。
そのような発見が、醍醐味だとも思っています。

人と出会い、自分と同じような悩みを抱えた人について知ること、様々な想いの中でフリーペーパーを作っている方と出会うこと。
緊張と重みを持ちつつ赴いたイベントで「あまり緊張せず軽く作れるのがフリーペーパーの醍醐味ですよね」言われて愕然とすること…。
それもまた発見です。発見したいです、その軽妙さはぜひ、これから…。

渋谷店がなくなってしまったのは寂しいですが、次々と新しい試みを続けているOnly Free Paperから、今後どんなことが発見できるのか、とてもワクワクしています。


プロフィールトキン Tokin
1983年生まれ。自分の精神疾患の病状をしゃべるフリーペーパー「ゾンビ道場」を発行しています。キーワードはメルヘンとメンヘル。イラスト、絵画、ライブペイントなど、アグレッシブに絵を描く病人です。
web site:http://tokin.info/
Twitter:http://twitter.com/Tokin0528



2016-08-11 | Posted in PEOPLE, トキンNo Comments » 

 

毎日と生きる事

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だいぶ久しぶりの投稿になってしまいました…。
ここのブログで、生きづらさとか障害とかの話を書かせて頂いていますが、障害とアートについて、最近ちょっと考えていたので、書いてみることにしました。

アールブリュットやエイブルアートなどのジャンルがとても注目されていますが、これまで私は敢えて着目しないようにしていました。そういう分野を語るときに出てくる「作品が素晴らしければ障害なんて関係ない」という言葉に、いつも悶々としてしまうからです。

まず、病を持つ人と、それを見ている人の隔たりを「関係ない」と言えるの?という違和感。それから、他にも悶々とする理由はたくさんあるんですが、理由でも理屈でもなく、もっとどうしようもない部分で障害当事者としての自分がこう言うのです。
「病かどうかが『関係ない』と言える人はいいよなあ!」と。
それはもう、作家とか作品とかいう以前の、嫉妬とかコンプレックスとか、そういうどうしようもない感じのものです。

作品的に意味がある事と、普通の社会で普通に暮らす上で意味がある事って私にとってはイコールではなくて、病気のことをオープンにして活動をしているとよく、その境目があやふやになります。
例えば、連日「死にたい」と思いながら絵を描いているけど、絵はさておきとりあえず風呂入った方がいいし、そろそろ床も掃除機かけないといけないけどウググ…みたいな事もあるし、逆に、全然絵は描けないけど毎日快適、という事もあって。
そういう生活の中で生きるのって、全然「作品が良ければ関係ない」と割り切れるものではなくて、それを言っちゃえる人との間に壁を感じてしまうんです。

ただ、最近なんとなくわかってきたのは、死にそうになりながら作ったものが評価されたら意外と死なないで済む、という事。
「死にたい」と一人で考えている時って、本当に全てに絶望しているんですが「死にたいほど絶望している」と絵に描いて、それを誰かに見せると、制作が「絶望の先」になるんです。

それが解ってくると、だんだん期待するようになって「絶望の先で誰か『youの絶望、めっちゃええやん』って言ってくんないかな~。ていうか言われたいな~。」と思うようになり、とりあえずこれをサイトにアップしてから死ぬかどうか考えようかな…。あまつさえ展示とかしてみちゃおうかな…、なんて考えるようになり、最近はそのようにして、死にたい気持ちと付き合っている気がします。

「アートが人を癒やす」とか言われたら、まだ「はあ~?」って言ってしまいます。メルヘン纏えど心はパンク!でも苦しさの先に作品があり、その先に人がいるんだという事で救われる場面が最近かなり増えてきました。
悔しいけど、これがもしかしたら「アートに癒やされている」という事なのかもしれません。

そして、これはもしかしたら躁状態で書いているテキストかも知れません。と、いま思いました。一昨日まで寝込んでいたのでかなりその可能性が高いです。
でも、だからこそ、こうして久しぶりに文章が書けたわけだし、まあ多分良いのです。後々、誰かが「youの躁状態、めっちゃええやん」って言ってくれる事に期待しようと思います。


プロフィールトキン Tokin
1983年生まれ。自分の精神疾患の病状をしゃべるフリーペーパー「ゾンビ道場」を発行しています。キーワードはメルヘンとメンヘル。イラスト、絵画、ライブペイントなど、アグレッシブに絵を描く病人です。
web site:http://tokin.info/
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2016-01-18 | Posted in PEOPLE, トキンNo Comments » 

 

手放せないなら一緒に持とう

来月、ライブペイントで出演するイベント「カウンター達の朗読会」のプランをこのところずっと考えています。
このイベントは、精神的な問題などの「生きづらさ」についてがテーマになっているので(詳細は文末、またはこちらをどうぞ…)、最近、病気と絵のことを話したりプロフィールに書く機会が前より増えました。

そうして考えていると、どうしても思い出すのが入院していた時のこと。その中で書き出していた文章をここに放流してみることにしました…。

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仕事ではないけど、休みでもない。あるいは、休みではあるけど、最高に休まらない時間。
入院生活は、夏の暑さも相まって、なんだかエアポケットのような不思議な印象で記憶に残っている。
(薬でぼーっとしてたというのが大きいんだろうけど)

毎日毎日話したのに、もう名前も覚えていない人。いなくなった人。遠くからお見舞いに来てくれた友達。笑ってるような困ってるような家族の顔。泣きながらどっか行っちゃった友達。
いろいろ。

すごい変だった事がたくさんあった。

自分の苦しさを置き去りにして、自殺未遂について「迷惑かけちゃった」と言った人。
「迷惑だから治す」と言う彼女の努力の矛先はどこへ向かっているんだろうと思った。治すにしても、彼女の生は、彼女のものなのに。

自分の意見を泣きながらぶちまけた友達が行動制限を受けていたのも不思議だった。きっと、発露の仕方に問題があったんです。それが今ならわかるけど、その時はピンと来なかった。思い切り表現する彼女の態度に「いいなあ」と思っていたし、黙っていたら鬱になるのに言ったら言ったでアウトなの か?なんて考えて、私は「へえ、大変だね」とか言っているだけのタイプだった。

「へえ、大変だね」と言っている自分も大変だった。でも何が大変なのかわからなかった。何が大変なのかわからなかったから、なかなか退院出来なかった。(とんちみたいだよね)

そこにいる人は、当たり前だけど、みんな大変だった。


自分のことはもちろん、入院していた人の事も、スタッフのことも、たくさん考えた、感じた。そして考えれば考えるほど「考えない方が良いよ」と言われた。そこがよくわからなかった。

決して楽しくはなかったけど、私にはとても大事な時間だったよ。
でもさ、それを話すとき、私はいつもこう言うんだ。

「超迷惑かけちゃった。精神科に入院とかやばくない?」

しかも笑って言うのさ。何も可笑しくないのに。
死ぬほど苦しかった事を「やばくない?」って突き放して笑う私の方が、よっぽどやばいよ。


あの時、直に感じて触れた、人の気持ちの奥の事。それをものすごく愛おしく感じた事。そして、それと相対する「そういうものと距離を置く方が健康的という考え方。
でも、そこを見て見ぬふりしてあまり触れず生きていくのが良いのだとしたら、私は何を見て誰のためにものを考えたら良い?

人の気持ちの話が好きだ。
極端に振り切ってしまう人とか、極端に振り切らずにいられなかった程の情動に、ものすごく惹かれる。いびつな顔で取り繕ったりしないで、楽しい事は楽しいと言えるように。悲しい事は悲しいと思い切り泣いたりワガママ言ったり、散々ふさぎこんだりして欲しいといつも思っている。
(なんて!いい事を言っている風だな。誰より、私がそうしたかっただけだ)

素直に泣くなんて、そんなのすごく難しい。泣いてもなにも解決しないし。わかってるけど、わかってるから、敢えてそういうものを作りたい。

涙と鼻水でぐずぐずになったとき、手に取るのが、ふわふわのタオルだったらちょっと良いじゃない。
死にたい気分で倒れ込んだベッドに、柔らかいクッションがあったら、ちょっとだけ良いじゃない。

「最悪」から少し目を反らしたくなったとき、自分の絵が機能してくれないかといつも思っている。共感か、安心か、気紛らわしか、そういうものを作りたい。

————————

私が、彼女達が、手放せなかった「生きること」を、細い糸みたいにして、つなげて、考えていきたいです。
全然タフじゃない。まだ糸だよ。ロープなんかになってない。
でも、これでも、結構繋がってさ、割と太い糸にはなったと思うんです。

20150617蜻顔衍

生き辛さを抱える全ての人へ捧げる朗読ライブ
「カウンター達の朗読会vol.7」
~きみの手でカウンターパンチをするための57577~

2015年7月11日(土)
会場 新宿 ネイキッドロフト
OPEN 18:30 / START 19:30
前売/予約 ¥1,500 / 当日 ¥2,000(共に飲食代別)

【出演】
成宮アイコ(こわれ者の祭典)
葛原りょう(大衆文藝ムジカ 編集長)
Tokin(ライブペインティング)
タダフジカ(ギター&クラリネット)
川瀬由紀子(ピアノ)

前売りチケット情報、イベント詳細はサイト(http://tokin.info)をご覧下さいませ。
よろしくお願いします!


プロフィールトキン Tokin
1983年生まれ。自分の精神疾患の病状をしゃべるフリーペーパー「ゾンビ道場」を発行しています。キーワードはメルヘンとメンヘル。イラスト、絵画、ライブペイントなど、アグレッシブに絵を描く病人です。
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2015-06-20 | Posted in PEOPLE, トキンNo Comments » 

 

わたしとあなたの会話の話

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「私は私で生きるんだ」と言う人に対して「かわいそうだなー」と言った人がいた。
何がかわいそうなのか訊いたら
「「私は私で生きるんだ」って敢えて言わなきゃいけない気持ちを想うとねー」
とのことだった。
なるほど。

「自分が自分で生きられない」のはなぜなんだろう。

「普通に嬉しい」「素直に嬉しい」という言い回しがある。あの言葉に私はいつ
も違和感を感じるんだけど、それがもしかしたらこの問いに対する答え かもし
れない。

本音の意見の前に入っている「素直(に見える)」「普通(と言われる)」という、
視点。
それは恐らく、一般的にそう言われるだろうとか、そう言っていた人がいるとか
いう基準から推測されたものだ。
でもその推測って、私とあなた、の間でしゃべる時本当に必要なものなんだろうか。

私が誰かとしゃべる時、当たり前だけど私が聞きたいのはその人の意見であっ
て、その意見が一般的にどう見えるか、どう判断されるかは関係ない。
(だって、私の物差しがその「一般的」かどうかは、わからないでしょ)

変に思われるかもしんないけど、変に思わないかもしれない!
あなたが「変に思われるかもしんない」と感じている事、私はとっても魅力的に
感じるかもしれない!
それを自分から閉ざしてしまうのって、結構もったいないなと思うのです。

枠組みや、経験からの推測がまったくない所でものを考える・発する、なんてこ
とはとても難しいけど、どの枠組みにはまるか、どの経験を当てはめる かは自
分の自由。
「嫌われる自分」の枠組みをあらかじめ作って、その中に本音を閉じ込めるっ
て、なんだかそんなの淋しすぎます。
大事な人にそれをされたら、私は結構淋しいぞ!

とはいえ、私もかなり身に覚えがあるので、こうやって文章を書いていても「く
う、自戒だなあ」という感じがします。
嫌われるのってすごい怖いから、なるべく無難な自分でいたい。
でもこの「自戒だなあ」というげんなりした感じも、苦笑いで誰かとシェア出来
たらそれってちょっと幸せかも、って思うのです。


プロフィールトキン Tokin
1983年生まれ。自分の精神疾患の病状をしゃべるフリーペーパー「ゾンビ道場」を発行しています。キーワードはメルヘンとメンヘル。イラスト、絵画、ライブペイントなど、アグレッシブに絵を描く病人です。
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2015-04-14 | Posted in PEOPLE, トキンNo Comments » 

 

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